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第148回 2022年9月号

〜方針の浸透〜

はじめに

9月となりました。3月決算の会社では下期を迎えるにあたり、経営方針の発表などを行う場合も多いことと思います。

そこで今回はこの「方針の浸透」について考えてみたいと思います。

方針の発表

方針の内容や発表の仕方は様々です。

経営計画、自社の経営理念に基づく行動規範の理解を深めるための経営者からのメッセージ、今後の重点取り組みや組織体制の発表などです。

どのようなものであってもこの方針は実行されてはじめて意味を持ち、結果の検証、軌道修正などが可能となります。

方針の浸透

方針が実行されるためには、まずその方針が浸透している必要があります。

方針が浸透しているとは、

現場で働いている社員一人ひとりが方針を実現するために自分は何をすべきががよくわかっている

状態です。

会社の規模、拠点の拡大に伴ってこの方針の浸透はむずかしくなってきます。

「発表した方針を見て自分は何をすべきか正しく答えられる社員はどれだけいるか?」を考えれば自社における浸透のむずかしさは判断できます。

本社で考え抜いた方針も現場で実行されなければ現実に顧客に提供されることはないのです。

方針を浸透させるためには、

現場で働いている社員一人ひとりが方針を実現するために自分は何をすべきかがよくわかるようにするためのしくみ

が必要です。

人事評価の基準こそそのしくみであるべきです。

社員が最も関心を持つのは自分の処遇です。人事評価の基準を活用することで社員に当事者意識を持ってもらうことができます。

まとめ

本社で考え抜いた方針も現場で実行されなければ現実に顧客に提供されることはありません。

現場で働いている社員一人ひとりが方針を実現するために自分は何をすべきかがよくわかるようにするためのしくみが必要です。

人事評価の基準こそそのしくみであるべきです。

社員が最も関心を持つのは自分の処遇だからです。

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