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第6回  2010年11月号

〜人事考課(評価)基準作成のポイント〜

はじめに

今回からは人事考課(評価)や給与(報酬、賃金)に関する“個別テーマ”を毎回やや深く掘り下げて解説していきます。
今月号では「人事考課(評価)基準作成のポイント」を取り上げます。
どうぞよろしくお願いいたします。

人事考課(評価)基準作成のフローと留意点

このコーナーでこれまで解説してきたことのおさらいになりますが、人事考課(評価)基準作成のフローは次のとおりです。

人事考課(評価)基準作成のフロー

この「考課項目」を人事考課(評価)基準にさらに展開していくこととなります。
その際の留意点は次の3つに整理することができます。

1.考課のランクやレベルを無理に分けすぎない。
「ケース・スタディー1」
2.“現場で働く社員”から見てわかりやすい。
3.考課のランクやレベルの“差”が明確に読み取れる。

今回は、上記のうち2.と3.の留意点について、具体例をお示ししながら解説したいと思います。

具体例

特定企業の具体例をここでご紹介することはできませんので、どの企業でもおおむね当てはまるような項目を取り上げたいと思います。

協調性

一般的な項目ですが、協調性とはそもそも何を指すのか、というところから出発し、そのレベル差を「プロ野球のスコアラーがネット裏から選手の動きを観察する」ように定義した例です。

会話

会話とは双方のコミュニケーション、意思疎通のことですが、コミュニケーションが成立するステップを初歩のレベルから徐々に上級レベルへと定義した例です。

文章力

文章力の巧拙を「私たちは日常どのように判断しているのか」を簡潔に定義した例です。

失敗を生かす

「同じ失敗を繰り返さない人」「成長する人」の特徴を定義した例です。

判断力
コスト意識

協調性と同様の考え方に基づいて定義した例です。

まとめ

このように「わかりやすい」「レベルの差が明確な」人事考課(評価)基準を作成することの意義は、単に“査定がしやすくなる”だけではありません。

ということが最大の目的です。
ご質問等ありましたらお気軽にお問い合わせください。

次回は「目標管理制度」を取り上げてみたいと思います。
よろしくお願いいたします。

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