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第108回 2019年5月号

〜人材育成に結びつける人事制度へ〜

はじめに

社員の処遇のルールを定める人事制度は多くの要素から構成されています。このとき、人材育成に結びつける人事制度とするためには、

そのために必要な要素を人事制度の中にもれなく取り込むとともに

それらの要素が人材育成に向けて正しくつながり合っている

ことが必要です。
そこで今回は人材育成に結びつける人事制度のあり方について考えてみたいと思います。

人材育成に結びつける人事制度のあり方

2018年6月号 を 
是非ご覧ください

会社における人材育成とは、自社の経営理念、基本戦略、経営方針を実践できる人材を育成することです。
従って、この部分の定義を明確にすることが出発点となります。

2019年1月号 を 
是非ご覧ください

「当社では日々の仕事をしていくうえで、どのような考え方や行動をとることが正しいのか、また正しくないのか」を人事考課の基準として定めます。
上記の「期待する人材像」を日常業務のレベルにまで分解したものです。
この人事考課の基準は社員に公開し、本人、上司ともに能力開発のよりどころとして活用します。
人事考課の結果を賞与や昇給などに反映させることで能力開発へのインセンティブ(動機づけ)とします。
また、人事考課の基準を活用した本人、上司による能力開発だけでは不足する部分を研修、異動などを通じて補います。
能力向上の実績がみられた社員は昇格、昇進を通じて現状よりも高い位置づけの「期待する人材像」にチャレンジする機会を与えていきます。
以下これを繰り返します。

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