社員教育は経営活動の一環として行われるものです。従って、
のサイクルが求められます。しかし、社員教育をこのPDCAに則って体系的に進めている会社はあまり多くはないのではないでしょうか?
そこで今回は、社員教育を効果的に進めるための必須条件であるこのPDCAについて考えます。
よろしくお願いします。
まず「Plan(計画)」について考えます。
Planとは、
です。社員教育において最も大切なのはこのうち「目標を明確に定めること」です。「新卒者採用を新たに始めたので、その受入体制としての新入社員教育を最優先に考えたい」という会社と、「会社の次世代を担う取締役候補者の選抜と育成が急務」という会社とを比較して考えればこのことは明らかです。
はじめにで述べた「社員教育をPDCAに則って体系的に進めていない会社」とは、次のようなケースが当てはまります。
これらのケースでは経営活動の一環としての社員教育が行われているとは言えません。共通するのは「Plan(計画)がない」ということです。
Plan(計画)がいくらしっかりとしていても、忘れてはならないのは
ということです。社員本人自身が「成長したい」「もっと腕を上げたい」と本気で努力する必要があるということです。そのためには社員の心に訴えかけること、すなわち会社理念への真の共鳴→共感→実行へと導くことが必要であり、単なる知識や技術の伝授だけではこのことは実現できません。
などと、“目標を明確にした教育の実行”の両方が必要です。
以上の「Plan(計画)」と「Do(実行)」がしっかりしていれば、「Check(評価)」「Action(再挑戦)」は容易に行うことが可能となります。
社員教育も経営活動の一環として行われる以上、目標を明確にすることが大切です。またその目標の実現には知識や技術の伝授だけでなく、社員一人ひとりの心に訴えかけることにも本気で取り組む必要があります。
次回は以上を前提として、「Plan(計画)」の部分の実務手順を詳しく解説します。
ご期待ください。