中途採用者が多い会社などにおいては、これらの人達が培った経験を活かして事業活動の中核を担っている、というケースが多く見受けられます。
一方で会社の体制が整い、事業活動も軌道に乗ってくると、これらの人達に対してプレイヤーとして活躍してもらうだけでなく、チームや部門の責任者として「リーダー、マネージメントの機能を発揮すること」を期待するようになってきます。
そこで今回はこの「プレイング・マネージャーの評価のあり方」をケース・スタディーを通じて考えてみたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
プレイング・マネージャーの処遇については、次のような制度設計が行われることが一般的です。
すでに組織が出来上がっている会社、すなわち「プレイング・マネージャー」としての機能がよく発揮されている会社の場合には上記制度設計で問題はありません。
しかしながら、<はじめに>で述べたようなこれから組織体制を構築していく過程にある会社の場合には、次のような問題が生じることとなります。
そこで、このようなケースにおいては制度設計にあたって、次の2つの技術的な工夫を採り入れるべきでしょう。
図解すると次のとおりです。
これにより、
こととなります。
なお、「プレイヤー考課」の作成方法については「ケース・スタディー1」、「ケース・スタディー2」をご参考にしてください。
「マネージャー考課」の作成方法について注意しなければならない点を以下に述べることとします。
次回以降は、人事考課(評価)や給与(報酬、賃金)に関する“個別テーマ”を、毎回やや深く掘り下げて解説していきたいと思います。
ご質問等ありましたらこれまでどおりお気軽にお問い合わせください。
引き続きよろしくお願い申し上げます。